キャリア理論

自分を褒める、認める。セルフ・コンパッションを改めて考える。

エミリー

変わっていく時代。自分ができたことを正確に見出すことは、
「スキルのひとつ」になってきますよ!

1.「自分を褒めない」ことは普通なの?

絶対褒めないというしつけ。されてないですか?

私は父が保守的で、自分自身や他人に対して、厳しい環境で育ちました。

私のパートナーも、父と似た部分があり、褒める言葉をきいたことがない。
褒めないしつけをすると、人の意識は褒めてほしいからこそ、自分に不足しているところを無意識に探すようになります。

なぜ褒めてくれないの・・・

ここが足りないから?
できていないから?

「自分には価値が無い」という言葉を、反復することで、マインドに刷り込まれ、
認められない、自分には価値が無いから、行動ができないとなっていきます。

保守的な環境で、ほめることが苦手な方も、特に日本人には多いといわれています。

自分に厳しい、自分の良いところを積極的に見いだせない人は、他人を認めない傾向にあります。

自分が今日できていることをみつけて、自分自身に勇気づけができるからこそ、他の人も
幸せにできる。

自分を許すこと、自分や相手の良いところを探して、ほめることは生きていくためベーシックスキルで一番日本人が不得意なところと言えます。

2.日常のセルフ・コンパッション

業務や日常生活のなかでは、「できない事」や「やらないといけないこと」が目の前にあると、それらだけで頭がいっぱいになったり、上司から「なんでできないの?」と言われ続けると、気持ちに余裕がなくなることがあります。

自分ばかり仕事ができないことに気持ちが向いたり、同年代や周りと比較する癖がついてしまうと、自分ができないとあれもできないこれもできないと、思ってしまう。

本当にそうでしょうか?

セルフコンパッション(Self-Compassion)は、自己理解と自己受容の概念に基づく心理学的なアプローチです。これは自分自身に対する優しさ、思いやり、共感をもつことを指します。

セルフコンパッションを実践する人は、自己批判や厳しい自己評価から解放され、自分自身を愛し、受け入れ、支えることができるようになります。

努力をしたことや、試したこと、できるところを見出して自分に〇を出すだけでいいんです。

思い浮かばないなら、質問をすれば、あなたの脳は必ず答えを出してくれます

アイコン名を入力

あなたの良いところ?今日できたこと、なんでしょうか?

やってみようリスト

①寝る前にリストアップしてみる。
②無理やりでも、自分がその時点でできていることを口に出してみる
③できていることが、なければ、何か一つでもいいのでやってみる。
④励ましてくれる人を見つける
⑤誰かの良いところを見つける

①寝る前の日記

ここで寝る前にぜひ問いを立ててください。
世界ナンバーワンコーチのTony Robbinsの夜のパワークエスチョンを紹介しますので
ぜひ、使ってみてください。日記にしてみましょう。

  • 今日、世のため、人のために役に立つことをしたか?どういうふうに世の中の役に立つことができたか?
  • 今日、何か新しいことを学んだか?
  • 今日という日は、自分の人生の質を高めるものだったか。今日という日を将来への投資として生かせるか?

②無理やりでも、自分がその時点でできていることを口に出してみる

考えるだけは、どうしても人はマイナス面を考えてしまう。
ワタシもフリーランスになってからは自宅での仕事が多くなっているので、
ひとりの時に口に出すようにしています。自分のできている部分に着目して
「できないことはあるけど、あれも出てきた、これもできたよくやってるな自分。」
口に出す自分の声が自分の耳に入ってくる。

声だして、ほめてみてみましょう。最初、もしかしたら、違和感があるかもしれないですが声に出すだけで、目先が真っ暗になっている状態から、冷静に状況を眺めることができるようになります。

③できていることが、なければ、何か一つでもいいのでやってみる。

なんでもいいので、とりあえずやってみる。
毎日、何もできていないと見えても
「何もやらないという選択」をしているだけ。

その瞬間瞬間で、何かを選択しています。その選択を意識しましょう。
何か一つでもいいので、私は選択をしていると意識してみましょう。

④励ましてくれる人を見つける

他人は変えられない。自分で自分のことを、好きなように評価できるのは自分だけ。であるものの、やはりほめて励ましてくれるコーチのような存在は必要かと思います。

はっとすることがあると思います。

占い師でもいいし、プロコーチでもいいし。

⑤誰かの良いところを徹底的に探す

できないことや不完全なところを見つけるのはとても簡単です。良いところを探す癖をつけましょう。それが自分にも帰ってきます。

コミュニケーションは、人生の質を決定づけ、自分もしくは他人への働きかけであり
自分とのコミュニケーションの質を上げていく、自分を褒めれるようになるためには、人の良いところを見出す能力や言語化するスキルを鍛えることが必要と思います。

3.それでも、できない。の気持ちをどう受け入れるか?

人間だれしも、得意・不得意があります。

ざっくりとらえて大局的に物事を進める方が得意なひとや

細部を美しく完成させることができるひと。

人間は協力して生きていくようにできている。寄り集まって、それぞれが得意分野で助け合いながらやっていけばいいのではないでしょうか。

できないことを見つけ出して、人を評価する時代はもう終わっているんだろうなと思います。

まずは自分自身を褒めること

自分がすべきことに取り組むためのアクションとしてぜひ取り入れてみてください。