NLP(Neuro Linguistic Programming、神経言語プログラミング)は、「脳と心の取扱説明書」とも呼ばれる心理学とコミュニケーション技術を融合させたもので、1970年代初頭にリチャード・バンドラー(心理学と数学の学生)とジョン・グリンダー(言語学の助教授)によって開発されました。
NLPは、成功者の行動パターンを研究し、誰もが同じように高い成果を出せるように体系化された技術です。コミュニケーション能力向上や目標達成のためのスキルを提供し、心理学、言語学、心理療法としても位置づけられています。
NLPの基礎となった研究対象は、催眠療法家のミルトン・エリクソン、ゲシュタルト・セラピーのフリッツ・パールズ、家族療法家のバージニア・サティアという3人の著名なセラピストの技法。
これらの天才セラピストが、なぜ卓越した治療成果を上げるのか?
言語的および非言語的な手法を科学的に分析し、共通のパターンを見出し、それを再現可能な形で体系化しました。これにより、誰もが効果的に結果を出せる方法が確立されました。
NLPはビジネス、スポーツ、教育など様々な分野で活用されています。
一流のアスリートや世界的なコーチもNLPを学び、その効果を実証しています。例えば、メンタルトレーナーのアンソニー・ロビンズは、低迷していたテニスプレーヤーのアンドレ・アガシを世界ランク1位に導いたことで知られています。
日本でも、多くのコンサルタント、教育者、ビジネスパーソンがNLPを学んでおり、職場や日常生活でのコミュニケーション向上、目標達成の手段として活用しています。
NLPは、人間の五感(視覚、嗅覚、触覚、聴覚、味覚)を通じて認識した出来事や体験を、言葉によって意味付けし、記憶として定着させるプロセスに注目します。
このプロセスを「プログラミング」と呼び、そのプログラミングが個々の思考や行動パターンを形成します。NLPは、このプログラミングの構造を解明し、望む結果を得るための「再プログラミング(リプログラミング)」する方法を学んでいきます。
シンプルにいうと、出来事への「意味づけ」を変えていくことで、自分を克服していくメソッドといえます。